こんにちは
王俊峰、BYRONです。 皆さまお元気でしょうか？ 今日は24年2月24日、
中国も旧暦正月十五日となり、そろそろワーカーさん達も工場に戻り始めています。
さて、今回の回答を最初に述べてしまうと、中国と日本に金型の違いは無いと思います。 さらに当社の場合、日本のお客様先へ技術研修もさせてもらっている事もあります。
簡易金型に関する違いは、国や地域によるものだけでなく、製造業や企業の規模、産業特性に影響される、と言った方が正しそうです。 同じ様に中国と日本、との区別よりも、国を問わず、成熟したメーカーさんは品質要求や独自の要求が高い、と言った方が正しいと言えるでしょう。
例えば、日本のお客様からの高い技術要求に応えるのも大変ではありますが、多くの場合、私たち社内での問題になります。
逆にこちらの「製造を知らない」新興企業からの要求は、異なる意味で苦労させられます。 同じ中国語を話すのにコミュニケーションには苦労しますね、かえって日本のお客様と日本語で会話する方が簡単に感じる事があるくらいです。
したがって、「中国と日本の簡易金型の違い」は存在しているのかも知れませんが、具体的な差異は各企業による、と言えるでしょう。
1. 製造規模と用途による違い:
◦ 日本含め成熟した企業:
日本を含めた、成熟した企業は一般的に高い精密技術や品質管理を重視しています。 簡易金型も詳細な設計と高い精度が求められることがあります。 小ロット生産や試作、特に高精度が要求される分野で簡易金型が使用されることがあります。
◦ スピード優先企業:
模倣や大量生産が主流であり、製造コストを抑えつつも迅速に製品を生産し、低価格で販売することが求められています。
2. 製造コストと柔軟性:
◦ 日本を含め成熟した企業:
成熟した日本の製造コストは相対的に高いため、簡易金型で有っても高い精度や品質を求められます。 業務上の柔軟性や金型には高度な技術が求められ、それに対応する簡易金型を求められます。
◦ スピード優先企業:
◦ 製造コストが比較的低く、それらの企業の商品を購入した消費者は「修理しながら使う、ガマンしながら使う」 場合があります。 そこで一般的な簡易金型よりも、構造や材料を削減した、より簡素な簡易金型を使用する場合があります。 特に新興企業や中小企業が市場投入の早期段階で簡易金型を使用しています。
3. 製造スピードと市場への対応:
◦ 日本を含め成熟した企業:
成熟した企業は高度な技術を有しているのですが、製品の開発や市場投入に時間がかかることがあります。 簡易金型はそれに対処し、製品の迅速な市場投入や競争力の強化に寄与します。
◦ スピード優先企業:
◦ 市場の変化に合わせ、素早く対応するのに、非常に簡素な簡易金型を使用しています。
以上の違いは一般的な傾向であり、個々の企業や業界によって異なると思います。 どちらも簡易金型を採用する際には、製品の特性や市場の要件に応じて慎重に技術的な要請があります。
Byrong Wang 王俊峰
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